旅から戻って、体調も戻す
ドイツでは8月に夏休みが終わり、9月、10月と子供たちは新しい学年に慣れ始めたころ。そうこうしているうちに、再び休みの季節となりました。こんどは2週間の秋休みです。旅行にでかけるご家庭もあるでしょう。さて今回は、旅行で外食が続いたりして、体調のバランスをくずしてしまうこともあるかと思い、日常に体調をもどす食養生を考えてみました。旅から戻った日でも、家に常備しているような乾物類や根菜類でできる簡単なレシピです。
春雨というのは、ドイツでもグラースヌードル(Glasnudeln)という名前で、スーパーでも見かけるようになりました。原材料は主に緑豆です。中医学で緑豆とは、利尿作用、解毒作用があるとされ、口内炎や吹き出物対策、体の余分な熱をとるなどの効能があるとされています。そういうわけで、実は夏に良いとされる食べ物ですが、今回はあえて、旅行のシーズンということで、ご紹介したいと思います。秋休みの季節に、体をあたため滋養する食材と一緒に調理することで、利尿・解毒を促し、旅でつかれた胃をいたわり、体調を整えます。
旅からもどった春雨スープ
緑豆はるさめ:利尿作用、解毒作用、体にこもった余分な熱を冷ます
しいたけ:胃の消化促進、食欲不振、気を補う、免疫力、ビタミンD(太陽光のすくない時期に補うとよいビタミン。カルシウムの合成に役立つ。)
キャベツ:胃もたれ、胃痛、胸のつかえ
ネギ:体を温める、解毒作用
ニンジン:食欲不振、下痢、便秘
しょうが:体を温める
玉ねぎ:滋養強壮、胃もたれ、げっぷ
白ごま:様々な臓器に働きかけ、体全体の調子を整える
しょうゆベースのだし汁で、あたたかいうちにいただきます。
デュッセルドルフの鍼治療院では、はりの治療以外にも、患者様の食生活について詳しくお伺いしております。食は人なりとの考えから、日々の食生活を重要視し、食養生のアドバイスさせていただいています。
食材の効能について
参考文献:『薬膳・漢方の食材帳』薬日本堂・監修 実業の日本社 2014年
デュッセルドルフの鍼治療院
ストラスナーアキ
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