· 

10月 ドイツで食養生 温うどん

10月に入りドイツの朝は10度以下となることもあり、すっかり寒くなりました。木の葉っぱがすこしずつ黄や赤へと色を変え始めています。私が通うエッセン市の病院の入り口に、ハゼノキがあり、一足早く真っ赤に色づいています。他の葉の緑と、ぬけるような青空と相まって、すがすがしいドイツの秋が到来しました。

さて、神無月と呼ばれる10月は、日本の神様たちが出雲大社(島根県)へ集まるため、各地方では神のいない月であるとか、むしろ神の月である神在月とか、諸説あるようですが、日本の神様たちが何を話し合っているのか、ドイツに長年住むものとしても興味深いところです。その年の収穫や縁結びといったテーマが主なものらしいですが、私たち人間がよく食べ、よく働き、次の世代へ繋いでいけることを願ってくれているということですね。

さて、よく働きたいものの、この時期風邪をひいてしまうこともあります。今回は、風邪のひき始めにおススメの体が芯から温まるうどんのご紹介です。

中医学的には、風邪の原因のひとつに、風と一緒に寒気が体内に入り込んで、体を冷やすことにあると考えます。悪寒、発熱、頭痛、身体痛といった症状から発汗、はなみず、くしゃみといった初期症状が現れます。体内にあまりに強い寒気が入り込むことで、発汗しないこともあります。そのようないわゆる初期症状は、まだ体の自衛力と風邪のウイルスなどが体表で戦っている途中だと考えます。そのため、私たちが自分の体をサポートするには、汗をかくこと、それとともに体内の冷えを追い出すこと、栄養をとって戦う体を滋養することなどがあげられます。

そこでおススメなのが、ショウガ、ネギ、ニンニク、青じそをつかった温かいうどんです。ごま油をさっとかけると風味がひきたち、一層おいしくなります。

  • ショウガ:体をあたため、発汗を促す。食欲増進。
  • ネギ:体を温める。
  • ニンニク:血行をよくして、体をあたためる。冷えによる腹痛。抗菌・解毒作用。
  • 青じそ:発汗を促し、冷えをとりのぞく、胃腸の働き回復。
  • うどん:体にエネルギーをあたえ滋養する
  • ごま油:大腸を潤す整腸作用と滋養。

 

本当にシンプルなレシピですが、体が弱ったなと思ったときに、家にあるもので簡単に作れるのがポイントです。

写真のうどんは、青じそがないのですが、ドイツでも日の当たる場所ではよく育つ青じそ。自家栽培がおススメです。

 

 

デュッセルドルフの鍼治療院では、中医学の診断法をとりいれた本格的な鍼治療を行っています。医食同源という言葉にあるように、長期的な体質改善には、日々の食生活がまず基本です。患者様には、治療に加えて、食生活のアドバイスも行っております。お気軽にご相談ください。

 

デュッセルドルフの鍼治療院

ドイツ自然療法士 ストラスナーアキ

Heilpraktikerin Aki Strassner

Kommentar schreiben

Kommentare: 0